ガーナの民話(ストーリーテリング)




今日近所に住む子供たちに知ってる民話を教えてもらった。“ミスターフロッグとそのワイフ”っていう話。
原語はダガリ語、でも英語で話してもらった。人形劇か紙芝居にするのにこの地域の民話を集め始めようと思って始めたのである。


午後はKpongu(ポヌ、NGO活動をしている村)の小学校の先生に会って“民話を集めたい”ということを話した。今週の土曜日に子供たちを集めて、話の上手な村の人を呼んでやることを決めた。ガーナではこの民話のことを“ストーリーテリング”と言って、どの民族でも同様で、独自の言語でさまざまな話を持っている。面白いところはこの民話が歌や踊りを伴っているところ。それが非常にアフリカらしさを醸し出していて、彼らの文化を理解するのにも非常に良い材料であると私は思う。話の内容は彼らの価値観や生活が映し出し、音楽やダンスからは彼らの芸術性が理解できる。


普通は夜食事が終わった後に自然発生的に火の回りに集まった大人たちによって子供たちに語られていく。
語られた話はまたその子供たち、そのまた子供たちに語り継かれていく・・・こうして何十年も何百年も語り継がれた話もたくさんあるんだろうと思う。話し手によってどんな風にでも面白くなりえるし、聞き手もただ聞いてるだけではなく相槌を売ったり、歌ったりダンスをするところなんかが“参加型”のアフリカ音楽の原点を象徴しているように思う。彼らが持つこの豊かな“ストーリーテリング”も近代化とともに失われつつある。それはKponguでも例外ではないようなのだ。しかしそんな“ストーリーテリング”を今週の土曜日に見せてもらえることになった。たのしみである。