韓国の国立国楽中・高等学校の生徒と国際交流をしました。


ここ最近、ワラワラががんばっていったいたことの一つに、
韓国の国立国楽高校の生徒と、うちの高校の生徒との交流会を企画・運営するのがありました。
外務省はどうやら韓国、中国などの近隣の国々の学生交流を推進しているらしく、
今回はなぜか、うちの学校の音楽生徒との交流を望むということで、
急遽、国際交流会の話が飛び込んできました。


うちの音楽生徒にとっても、韓国の伝統音楽を学ぶ生徒と交流することはとても刺激になるだろうし、
近隣の国々と交流することは、私自身も必要性を感じていたし、
やったことのないことに挑戦するのが大好きなワラワラとしてはとっても楽しそうだと思ったので、
これを引き受けることにしました。


私の担当は最初、2時間程度の交流会のみ、ということだったのが、
あれよあれよという間に、一日に渡る交流会へと話が大きくなり、
午前は学校見学、生徒との昼食会、
午後は音楽生徒との交流会、韓国の学生の伝統音楽の披露演奏会、
筝曲部の演奏披露会、茶道部との交流会、記念撮影、
とざっと8時間に渡る交流会になりました。


私がメインの企画、として深く携わったのが、「音楽生徒との交流会」です。
その様子を少し紹介したいな、と思います。


韓国の生徒は「カヤグム」と「コムング」というお琴に似た楽器を持参してくる、
ということを聞いていたので、
うちの筝曲部の助けも借りて、琴とカヤグムのセッションをイメージして交流会を企画しました。
こちら側は「さくら」を韓国の学生に演奏体験してもらう、ということを企画しました。
逆に、うちに生徒には韓国のカヤグムやコムングを触らせてもらうことをお願いしました。


結論から言うと、交流会は大成功!!
「さくら」は弾きやすいように数字を使った楽譜を用意して、お琴にも数字をふったりしておいたので、
韓国の生徒はどんどん演奏できて、最後には日本の生徒とのアンサンブルを楽しむことができました。
韓国の生徒は急遽アリランを体験させてくれる、ということで、
楽譜を書いてくれ、それを使って日本の生徒にカヤグムなどの楽器を教えてくれました。
こちらはなかなか難しく、全員でアンサンブルするところまでいきませんでしたが、
生徒達は言葉の壁をなんなく乗り越えて、音楽で気持ちが通じ合っている姿が見られました。
お互いに学び、お互いに教えあい、お互いに発見や気づきがあり、
何より本当に楽しかった、と子供たちが口々に言っていたのが印象的でした。
企画した私としては涙がでるほどうれしかった。


音楽を通じて、心が一つになれる瞬間を、
生徒を通じて見ることができました。
これは、本当にうれしかった。
教師冥利につきるな、と思いました。


日本側も韓国側も、一生の思い出になるような体験が出来たのではないかと思っています。
私自身も音楽を通じて、世界の色々な場所で、色々な人たちと心が通じあうことを実感してきて、
それをこれからの未来を作っていく生徒達に体感してもらうお手伝いができるのは、
なんと幸せなことなのだろう、と思います。


子供たちはこういった体験を通して、どんな大人になっていくんだろう。