ワラワラの高校での音楽授業〜2007年の4月と5月を振り返って〜




私が高校で担当している音楽の授業については4月22日の日記で紹介しました。http://d.hatena.ne.jp/wara-wara/20070422
そしてこれからこんなことをやるつもりなんだよー、ということも書いたと思います。
さてあれから一ヶ月が経って、1年生〜3年生、どのクラスも大体4回ぐらい授業がありました。
週1回の授業で2ヶ月あったのにたった4回しかやっていない、というのには
学校行事や休日、試験などで授業がつぶれてしまうことが多いからです。
1学期の総授業回数は大体10回です。
ということは1年生は週2時間×10回=20時間。2年生は週1時間×10回=10時間、3年生は週2時間×10回=で20時間、
3年生の総合的な学習の時間は週2時間×10回=で20時間ということです。
やりたいことがたくさんあっても厳選して絞ってやっていかないと、どれも中途半端、ということになりかねないのが現実です。


さて、1年生は先週から「ボディーパーカッション」をやり始めました。私にとっては始めて挑戦するテーマです。
音楽の教科書には最近「ボディーパーカッション」の楽譜が入っていたりして、
その中でも「Tutti3」という教科書の中から「Exciting Beat」という曲を選びました。
教科書に付随する音源が無かったので、Finale2006で楽譜を作り、パート練習用の音源を作りました。
楽譜だけで音取りをするのはまだまだ難しいので、耳からの両方で覚えてやるととっても効率的に練習が出来るからです。
そしてなによりいいのはパート練習用CDさえあればグループごとに子供達だけで練習が進められる、というよさがあります。
高校生になれば自分達で自分達の練習を進めてパフォーマンスを仕上げていく力をつけてほしいし、
そうやって友達と協力して音楽を作っていくという過程で、人と人とのコミュニケーション能力を培ってもらいたいと思っているからです。

またボディーパーカッションで参考になるのはYouTubeでも見つかります。

Stomp(ストンプ)は1998年にNewYorkに行ったとき見て、青年海外協力隊ジンバブエに行っていたとき、
それにヒントを得て子供達と一緒にやったこともあります。NoiseからMusicを作る、っていうこの発想が面白いんですよね。


そして2年生は今「アカペラ」をテーマにやっています。Tutti2の教科書にアカペラの曲が沢山のっていて、その中の4曲からやりたいものを選んでグループでコンサートする、という形にしました。

どれも英語の曲なので子供達にとっては「難しいけれど挑戦してみたい!!」という曲です。
これもFinaleでパート練習用音源を作りました。今それを使って自主的に音取りを始めたところです。


3年生は9月にある文化祭に向けて企画を立て始めました。
企画が通れば文化祭で45分ぐらいのステージをやろうと思っています。
まだ企画の段階ですが、世界のいろんな音楽を取り入れた作品をひとつ、100円均一で手に入るような日用品を使ってのパフォーマンス、
ゴスペル曲にアドリブなどを入れて編曲したものをひとつ、という感じの構成でやろうか、という意見が出ています。
これからさらに面白く練っていこうと思っています。


3年生の総合的な学習の時間「音楽と社会」では世界の色んな音楽を旅する形でやってきました。
第1回は「ジャズ&ブルース」
第2回は「カリブと南米の音楽」
第3回は「ハワイのフラ」
という感じです。
今、Myジャンベを修理に出していることもあって、それが直ったら第4回は「アフリカ」をやろうかな、と思っています。
必ず映像と読む資料をこちらが提供して、それについてワークシートを書かせる形を1時間。
そして実践をする1時間。という形で構成してきました。
ちなみに第3回の「ハワイのフラ」は知り合いのゲストをお呼びして特別授業をやってもらいました。
これがものすごく面白かった!!生徒達もハワイの文化、歌、楽器、ダンスを体験することができてものすごく印象に残る授業になったようです。
特別授業のことは同僚の先生にも宣伝したら、色々な方が興味を持ってくれました。
自分のやっていること、やりたいことを人に伝える、ということは大切だな、そうやって一緒にやってくれる人や協力してくれる人を
沢山作りたいな、と思います。


そんなこんなで、約2ヶ月間が過ぎました。
こう振り返って見るとすでに色々なことに挑戦したなー、と我ながら思います。
来週からは教育実習生が来ます。
私が指導できるなんてまだまだ思わないけれど、これも勉強です、がんばります。


それでは!!