青空と屋上と子供たち


今日、朝の通勤電車の窓から青空がくっきり見えた。
学校に近づく一つ手前の駅で、その青空の谷間に富士山が見えた。
思わず声をあげて「あっ!!」と言ってしまった。


昨日は雨が降ってたから、今日は空が澄んでいたんだなー。
雨が降った後の空がこんなにも晴れ渡るなんて、まるで人生みたいだな、
そんなことを考えながら空を見ていた。


今日は吹奏楽部の練習に付き合っていた。
お昼休みに屋上に行こう!!と私は秘密の計画をし、
子供たちに提案。
それに賛成した子供たちと一緒にすぐさま屋上に向かった。


ドアを開けると涼しい風が吹いていて、多摩川を眼下にながめる景色は最高だった。
午前中の練習で厳しい顔をしていた子供たちの表情がぱーっと明るくなって、
屋上のあちこちで思い思いに時間を過ごしている。
「先生、なかなか粋なことしますね!」とある男の子。
「先生、今日朝、私の家からも富士山がきれいにみえたんだ」という女の子。


屋上を後にして、音楽室に戻って行った生徒たちは
「先生、どうもありがとう。」
とニコニコしながら帰っていった。


私はそんな生徒達と一緒にいる時間が大好きだな、
そう思った。
そしてあらためて子供たちのことが愛おしくなった。


「青空と屋上と子供たち」


私の大好きなものたちだ。