学期末の音楽実技テストから


今学期も早いものでもう明日から期末テストです。
音楽の授業でも練習してきたことを発表する場として、授業内で実技テストを設けました。


1年生は1学期から少しずつやってきたギターで、「Country Road」を弾き語りすることを実技発表にしました。
ほとんどゼロの状態からギターを始めた生徒達が、
昨日の発表でみごとに弾き語りをして見せてくれたのを見たときはかなり感動してしまいました。
始めは「こんなの無理だよー」と言っていた生徒達も、毎回練習するたびにうまくなっていくことが実感できたようで、
それがまた次へのモチベーションに繋がっていく様子が手に取るようにわかりました。
今回は2人で一組になってアンサンブルにしたこともあり、
友達同士、お互いに教えあいながら、励ましあいながら練習し、発表したことが良い結果を生み出したような気がしました。


私の音楽の授業では
「音楽ってやっぱり誰かと一緒にやるのが楽しい!!」
という感覚をできるだけ多くの機会に持たせたいなー、と思い、グループ活動を多くやるようにしています。
グループ活動をやると、生徒は活き活きと楽しそうにやっていることが多いし、
そういった活動を通して自主性が現れてくるように思います。


私の手を離れて、生徒達だけで盛り上がってどんどん色んなことに挑戦していってくれる状態が理想かな、
と私は思っています。
教師は必要なときに、必要な手助けをすればいいんじゃないかな、と思います。




2年生は鑑賞として「We are the world」のメイキングDVDとそれにまつわるドキュメンタリーDVDを見せました。
たっぷり2時間とって、メイキング映像は全部、そしてドキュメンタリーDVDは、
この曲を歌うようになった経過について、そして集まったお金で実際にアフリカに救済しに行くシーンを織り交ぜて見せました。


「We are the world」は私の人生にとって非常に大きな影響を与えた作品であり、出来事であり、
これを見たからこそアフリカに行き、音楽を通して人とつながりたい、
という夢を実現しようとした、と言っても過言ではありません。
だから、私の非常にパーソナルな思いも前面に出し、アフリカで私が感じたこと、NGO活動を通して知ったことなど、
そんなエピソードも交えつつお話しました。


DVDを鑑賞した後は、3週間に渡って「We are the world」を合唱しました。
みんなDVDの影響を見事に受けて、結構のりのりで、色んな歌手になりきって歌っているのがなんともかわいらしかったです。
ブルース・スプリングスティーンシンディー・ローパーマイケル・ジャクソンの歌い方なんかがみんな大好きらしく、
顔の表情やしぐさなんかもまねして歌っている子もいて、非常に面白かったです。


今日は「なりきりWe are the world」と題して、
小グループになって「We are the world」を歌って発表してもらいました。
時間の関係上、曲の最後までは歌えなかったけれど、
この作品は時間をかけて取り組む価値があるな、
とあらためて感じました。
また機会があったら、合唱としてしっかり仕上げてどこかで発表したいな、と思います。


2年生には「We are the world」から感じたような「音楽の力」を持った作品、アーティスト、歌手などを調べてまとめるレポートをだしました。
今日、その作品が提出され、約120枚のレポートをこれからじっくり読んでいきます。
みんな一生懸命に書いたので、私も一生懸命読みたいと思っています。
素晴らしい作品は後で教室内に展示しようと思っています。


そんなこんなで、今学期の授業ももうすぐおしまい。
今日は授業の最後にアンケートを取りましたが、生徒の意見はなかなか好意的なものが多かったです。
「ワラワラ先生の自由な感じが好きです。」とか
「この授業を通してますます音楽が好きになりました!」とか
「今まで出来なかった楽器(ギター)などが弾けるようになり、もっともっとやってみたいと意欲が湧きました」とか、
そんな意見を書いてくれると、
「よっしゃー。もっともっとがんばるで〜!!」
とやる気が湧いてきます。


生徒達よ、みんなありがとよー。
みんなのおかげで私は楽しい人生をおくっているぜぃ、
と言いたい気分です。


もっともっと精進して、面白い授業を目指します!!