最近私が読んでいるアフリカ関係の本
最近の私のかばんに入ってる2冊の本を紹介します。
- 作者: エイモスチュツオーラ,土屋哲
- 出版社/メーカー: 晶文社
- 発売日: 1998/05/30
- メディア: 単行本
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ナイジェリア作家が書いた「やし酒飲み」という作品です。
「これ、ものすごく面白いですよ!!」と人から薦められて、さっそく読んでみましたが、
めちゃくちゃ面白いです。
冒頭はこんな行から始まります。
わたしは、十になった子供の頃から、やし酒飲みだった。わたしの生活は、やし酒を飲むこと以外には何もすることのない毎日でした。
最初の1ページを読んで、その文体の面白さ、奇妙な状況設定、
アフリカのジュジュや精霊や死神や悪魔が出てくる不思議で不気味な世界。
その中に見え隠れする、アフリカ的価値観や道徳観といったものがふんだんに盛り込まれていて、
本当に面白い作品でした。
是非、アフリカ文学を知るために手にとってほしい一冊です。
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- 作者: キャロル・オフ,北村陽子
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2007/08/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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こちらは、現役の社会の先生から薦められて読み始めた本で、まだ最後まで読み終わっていませんが、
かなりのボリュームがある、興味深い本です。
女性ジャーナリストが「チョコレート」にまつわるさまざまな事実を描き出しています。
チョコレートを食べている人は、僕の肉を食べていることになるんだ。
世界で最も愛されるお菓子。だがそれをめぐる真実は、甘さとはほど遠い。
ガーナでもカカオは南部に住むガーナ人達にとって、現金収入を得ることのできる価値ある換金作物の中の一つであり、
カカオによってガーナ経済が潤った、ということは良く聞くことだった。
でも、現在はカカオの価格が暴落して、カカオで稼ぐことはできない、とガーナ人は言っていた。
日本に輸入されるカカオの70%はガーナから来ている。
「チョコレート」は「ガーナ」と「日本」を深くつないでいる大切な資源であると言っていい。
そんな、チョコレートを巡る真実。
チョコレートが、こんな汚い事実と結びついていたなんて、
それを知ることは、消費者である私達にとってもかなりのショックである。
何気なく食べているチョコレートの裏側を知ってほしい、そんな一冊です。