アフリカだなー。

赤茶けたダートロードを行く



家から町に向かう道は赤茶けたダートロードだ。
そこを毎日バイクで走り抜けていく。
いつも同じ道を通っているのに今日はなんだかいつもと違ったふうにその道が映った。


その道幅は3メートルぐらいあり、ながーく天に伸びる草にずっと囲まれている。
その草が緑からすっかり茶色に変わっていることに気づいた。


私の目に映るのは茶色の大地と茶色に生い茂る草。
そしてその間に立っている緑の木々、そして青い空。


茶、緑、青の三色しかない。


あー、アフリカだよなー、私アフリカにいるんだなー、っておそらく半年振りぐらいに思った。
そしてそれは初めてアフリカに来たころの、それは1998年ジンバブエでの同じような光景を思い出させた。
あれから7年、こんなに時間がたっているのだ、と思った。
そしてこの風景を美しいと思っていたあの時の感動した気持ちを思い出して、
私も変わったな、と思った。


アフリカはあのときからずっと変わっていない。
もしこの美しさやそれに感動する気持ちを失っているとすればそれは悲しいことだなーと思った。
美しいと思えるもの、何か小さなことでも感動できる気持ちを失いたくないと思った。