ガーナに来た理由


私がガーナに来たのは2003年の6月。ガーナ大学院音楽学部で修士を取得するためにやってきました。ジンバブエに2年半住んで、協力隊として音楽を教えていたけれど、彼らの音楽はあんまり勉強できなかった。それが後悔でもあり、必要だとも感じ、帰国後2年間考えた挙句、「またアフリカに行こう」、という気持ちに至った。今考えるときっと2年半でアフリカを理解するにはちょっと短すぎたんだろうと思う。なんたってアフリカは南北アメリカとインドを足してもまだ足りないぐらいの大きさの大陸だし、地域、宗教、宗主国の違いによって私達が「アフリカ」とひとくくりに呼んでしまうのにはあまりにもそぐわない多様な文化が存在しているのです。

だから少しでもよくアフリカ人の音楽や文化を学びたい、そして学んだことを日本にもって帰ってきたい、そんな思いでガーナに来たんだろうと思う。私達日本人はまだまだ外の世界のことを知らなすぎるし、特にアフリカなんてまだまだ遠くて接点が無いような世界のことだしね。日本に帰国した後、小学校などで国際理解の授業や国際交流に関する仕事をしていたときにもそれは感じた。でも知ってるかしら、ガーナなんて日本が一番の援助国で日本からのお金でバンバン道路や橋を建設しています。でも日本人はそんなこと知らないのよね。まー、それはさておき。だからこれは自分のためでもあり、また日本人がアフリカのような地域に目を向けるためのきっかけを提供したいし、アフリカ人に日本のことをもっとよく知ってもらうでも何でもいい、何かそんなことが少しでも出来たらと思った。その結果、世界がもっともっと平和につながっていけたらと思っているのです。