初の長距離バイク旅パート2 ~ついにカバを発見か?〜

雷で真っ二つに割れた大木



朝日と共にバイクにエンジンをかける。安定したいい音がする。おにぎりとお茶をリュックに入れていざ出発。まずは町まで6キロ。そこからヒッポサンクチュアリのあるウェチャオに向かってバイクを走らせる。そこまでの道は舗装道路と聞いているのでこの調子で行けば時速40キロから50キロで飛ばしていけそうだ。がんばるぞ!!

しかし・・・10キロ走ったところで舗装道路は終わっていた。。。がーん。この辺のダートロードはコンディションが以上に悪い。時速20キロから30キロが限界、それにこける可能性も大。引き返そうか、、、一瞬そんな気持ちもよぎったが「モーターサイクル・ダイアリーズ Wa編」を目指そうと思った矢先、ここで引き返すわけには行かない。ゆっくりとダートロードを走り始める。がんばろう。。。

またそこから10キロ走った地点であまりにも寒くて寒くて前に進めなくなった。「アフリカの朝は寒い」。私はアフリカを舐めていたらしい。長袖を着てきたにもかかわらずそんなんでは全然寒さがしのげない・・・バイクを止めてその辺をジョギングをする。変な顔をして見守る村人達。がんばれ!いざ出発。

キキー!!!!バイクは急ブレーキで止まった。突然表れた道の真ん中に出来た割れ目に突っ込みそうになった。急いでブレーキを切ったがバイクが倒れてしまった。。。ガーン。。。やばいかも。。。もう走れないかも。。。どうしよう。。。バイクをそっと起こしてエンジンをかけてみる。。。足を置く部分が曲がってしまったけれどバイクは動きそうだ。良かった!!怪我もしなくて良かったー。

バイクは順調に距離を稼ぎ約50キロ走った。そこで面白いものを発見。大きな木が真っ二つに割れて丸焦げになっている。でもそれが立ったままなのである。こんな光景は見たことが無い。バイクを降りて近くに行ってみた。そこでよく見てみるとまだ部分的に燃えている。燃える前は相当高い木だったということが近づいてみて良くわかった。近くを通ったおばちゃんに「ピカー、ゴロゴロゴロ、ズッドーンでしょ!?」とジェスチャーを交えて言うとおばちゃんも「ピカー、ゴロゴロゴロ、ズッドーンだよー」とジャスチャーを交えて答えてくれた。やっぱり雷だったんだー!!やっぱりそうだったんだー、といううれしさとピカー、ゴロゴロゴロ、ズッドーンは世界共通語だったんだ、ということに感動したました。すごい!!

家を出てから約4時間、ようやくヒッポサンクチュアリーの入り口に着いた。でも誰も見当たらない。。。近くにある家を一軒一軒回ってなんとかガイドを発見。まー、ただこの村で唯一英語が喋れる少年、ってだけなんだけどね。そのガイドと川に向かって20分ほど歩く。黒ボルタ川に到着。こんな乾いた大地に朗々と流れる川に驚く。ボートに乗ってカバを探しにいざ出陣。カバはなかなか見れないらしいが「今日は見れるような気がする」となぜか自信たっぷりのガイド。30分ボートを漕いでもいないし「もういないんじゃなーい」とあきらめモードの私。そ、その時!!中州にある石の影に2頭のカバを発見!その後ろにも1頭のカバ。計3頭のカバがのんびり日光浴をしていました。やったー!今日はラッキーだ。