アフリカン・キッズクラブでワークショップをやってきました!!


今日、JICA広尾でアフリカ日本協議会主催の、「アフリカン・キッズクラブ」のイベントで
ガーナのわらべ歌を紹介してきました。
「アフリカン・キッズクラブ」はアフリカ人のお父さん(お母さん)を持つ、
アフリカに関わる親子、またそのような異文化、多文化に興味のある親子さんたちが遊びにくるイベントで、
私自身は2年前にも「ガーナのわらべ歌」を紹介させてもらったことがあります。


今日は、クマシ出身のガーナ人、アジマンさんがガーナのお話をしてくださったり、
ガーナ人の夫を持つ遠藤さん、という方がガーナの物売りに扮してお買い物ごっこをしてくれました。


今日の参加者は2歳から11歳までの子供たち17人と、その保護者17人+大人。
総勢30人以上の大人数となりました。


そして今回私は、3つのわらべ歌を紹介させてもらいました。



1、「テゥボンテゥボン」
  「ストップ&ゴー」を楽しむゲームを、円になってやりました。
  だるまさんがころんだ、のガーナバージョン、という感じでしょうか。
  コール&レスポンスでできたリズミカルなわらべ歌です。
  「止まれ」の合図と同時に、「2人組(3人組)になってー!」という指示も出して遊びました。
  これは去年ネパールに行ったとき、ネパールの子供たちがやっていた遊びからヒントを得たものです。
  遊びはどんな風にでも変化させたり、新ルールを作ったりして、発展させられるから面白いですよね。
  子供は遊びを作ったり、変化させたりすることに対して、天才的な能力を持っています。



2、「アンチ プラ アトト」

  これは、「はないちもんめ」のようなくぐり遊びで、
  検問に引っかかった子供に
  「オレンジとパイナップルどっちが好き?」と聞いていきます。


  最後には、オレンジチームとパイナップルチームが綱引きをして、勝敗を決めます。
  綱引き、といっても綱は使わずに、手だけを使って人間綱引きをやります。
  これも、親子みんなが楽しく遊ぶことが出来ました。
  歌とリズムは少々難しかったようです。
  でも、ガーナのポリリズミックな雰囲気は感じてもらえたようです。



3、「ココロビョー ミバ アフェ」
  これは「鬼ごっこ」の一種です。
  ひよこたちが途中に立ちふさがる鷹から逃げ、
  めんどりのところに逃げ込む、というゲームです。
  元々はエウェ語で、めんどりとひよこの会話がついているのですが、
  意味が通じないので日本語にしてやりました。


  お母さんのところに一生懸命駆けていく子供たちや、
  鷹になったつもりで、羽をバタバタして追いかけている子供たちがとてもかわいらしかったですよ。

そんなわけで今日のイベントは、アフリカ人の血が入った子供たちだけあって、
リズム感もノリも良いし、
イベントをとっても盛り上げてくれました。
おかげでとても楽しいイベントになりました。
主催者の方にも感謝、感謝です。



最近、私自身も、多文化なバックグラウンドを持つ子供たち、親子、
またそういったことに興味のある親子たちが集まって、
一緒に何かできる場や空間を作れたらな、と考えています。


子供たちが生きる未来について考えたり、実際に何かを行動してみたりすること、
といっても堅苦しくなく、楽しくできることで、何か定期的にできたらないいな、と思ったりします。
文化を超えて楽しさを共有できる「音楽」や、生命を感じ取れるような「自然」の中で、
人々が幸せに繋がりあっていけるような場や空間を持ちたい、
そんなことを考えたりします。


夢は大きく。そして実現するために一歩ずつ一歩ずつ進んでいきたいですね。
そのためにも、しっかりと地を固めていきたいなー、と思う今日この頃です。



みなさんは今どんな夢や希望を抱いていますか??

  わらべ歌のワークショップをやりますよー


みなさん、大変、大変、ご無沙汰しています。
新学期が始まり、怒涛のような日々が続いていました。
初担任、ENJOYしてますよー。ほんとに。


ところで、5月11日(日)に横浜の金沢区でワークショップをやります。
久しぶりのワークショップです。
TICAD4が5月に横浜で開催されることもあり、アフリカ関係のイベントが多く開かれる中、
それに関連して行われる2日間のイベントのひとつです。



 
アクワバ! ガーナの子どもたちのくらしと遊び


■ 日時 2008年5月11日(日)13:00〜14:30
■ 講師 萩原美保さん(ガーナのわらべうた研究家)


ガーナの子供たちが暮らしている毎日の中には、沢山の面白い遊びや音楽があります。日本と共通の「わらべ歌」、例えばハンカチ落とし、お手遊び、花いちもんめ、鬼ごっこはガーナでも人気です。けれども、それがガーナ風になると・・・??ガーナの子供たちが繰り広げる「わらべ歌」の世界を見て、聞いて、実際に遊んでみましょう。アフリカの独特なリズムや言葉の面白さがつまったわらべ歌は、一度やったら絶対に忘れられません。大人から子供まで楽しめる内容ですので気軽に遊びに来て下さい。


【講師プロフィール】
萩原美保(ワラワラ)/アフリカに5年在住。青年海外協力隊員としてジンバブエで音楽を指導、ガーナ大学大学院でアフリカ音楽について学ぶ。現在、「ガーナのわらべ歌&音楽」についてのワークショップを各地で行いながら、アフリカの豊かな音楽文化や子供たちの躍動感あるわらべ歌を紹介している。


詳細はこちら。
http://www.station.li/yashizakenomi/kouza.html

http://www.city.yokohama.jp/me/kanazawa/02kuban/0804_02.html



申し込みは人数に余裕があればまだできるのかなー、と思います。


是非、遊びに来てくださいね!!


現在、教育出版社のメルマガ第3号を執筆中です。
高校の先生向けの会員メルマガですが、可能な方は是非購読してみてくださいね。

 最近私が読んでいるアフリカ関係の本


最近の私のかばんに入ってる2冊の本を紹介します。


やし酒飲み (晶文社クラシックス)

やし酒飲み (晶文社クラシックス)


ナイジェリア作家が書いた「やし酒飲み」という作品です。
「これ、ものすごく面白いですよ!!」と人から薦められて、さっそく読んでみましたが、
めちゃくちゃ面白いです。


冒頭はこんな行から始まります。

わたしは、十になった子供の頃から、やし酒飲みだった。わたしの生活は、やし酒を飲むこと以外には何もすることのない毎日でした。


最初の1ページを読んで、その文体の面白さ、奇妙な状況設定、
アフリカのジュジュや精霊や死神や悪魔が出てくる不思議で不気味な世界。
その中に見え隠れする、アフリカ的価値観や道徳観といったものがふんだんに盛り込まれていて、
本当に面白い作品でした。


是非、アフリカ文学を知るために手にとってほしい一冊です。


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チョコレートの真実 [DIPシリーズ]

チョコレートの真実 [DIPシリーズ]


こちらは、現役の社会の先生から薦められて読み始めた本で、まだ最後まで読み終わっていませんが、
かなりのボリュームがある、興味深い本です。
女性ジャーナリストが「チョコレート」にまつわるさまざまな事実を描き出しています。


チョコレートを食べている人は、僕の肉を食べていることになるんだ。

世界で最も愛されるお菓子。だがそれをめぐる真実は、甘さとはほど遠い。


ガーナでもカカオは南部に住むガーナ人達にとって、現金収入を得ることのできる価値ある換金作物の中の一つであり、
カカオによってガーナ経済が潤った、ということは良く聞くことだった。
でも、現在はカカオの価格が暴落して、カカオで稼ぐことはできない、とガーナ人は言っていた。


日本に輸入されるカカオの70%はガーナから来ている。
「チョコレート」は「ガーナ」と「日本」を深くつないでいる大切な資源であると言っていい。


そんな、チョコレートを巡る真実。
チョコレートが、こんな汚い事実と結びついていたなんて、
それを知ることは、消費者である私達にとってもかなりのショックである。


何気なく食べているチョコレートの裏側を知ってほしい、そんな一冊です。

 わくわくする春ですねー


段々温かくなってきて、うれしいですね。
びっくりするぐらいブログを書いていなかったので、本当にびっくりしました。(変な文章・・・)


なんだかかんだか、本当に忙しくて、気づいたら「えっ?3月??」という感じです。
きゃー。


1月から連載の始まった「メルマガ」の原稿作成と、学校の紀要に「ガーナのわらべ歌」の記事を掲載するために原稿作りに追われる日々。
2月は、3年生&卒業生&私で「町田市のアンサンブルコンクールに出場」(本選まで残りました!!)
それと、合唱部が「ハモネプ」のオーディションに出る!と急遽言い出したため、その練習に没頭する日々。


先週は、新しい職場で1年間やってきた疲れがどっとでたのか、
週末に2日間寝込んでいました。
あらあら。


でも、復活!!元気になったー!!(良かったー)


4月からは初担任をすることになり、ドキドキワクワクです。
私は遠足と修学旅行の担当になったので、自分の得意とするところ!
がんばりますぞー。

 メルマガ「ワラワラのガーナ音楽紀行」の第1回目が掲載されました!!


先日お伝えしていた、教育出版社(教科書などを作っている会社)のメルマガに「ワラワラのガーナ音楽紀行」の第1回目が掲載されました。


これから5回に渡って掲載していくと、情報量としては結構なものになりそうですね。
こういったものを積み重ねていって、自分のホームページも立てたいです。


是非、ここにリンクを張りたいのですが、会員になっている方しか見ることが出来ません。
ごめんなさい。。。
教育関係者の方は教育出版社の会員になると、教育関係の役立つ情報が色々手に入るサイトにアクセスできます。(無料です)
毎月一回送られてくるメルマガを希望すれば、私のメルマガも読めます。
興味のある方は是非!!

http://educonet.jp/open/contents/TOP/entry.html

  韓国の国立国楽中・高等学校の生徒と国際交流をしました。


ここ最近、ワラワラががんばっていったいたことの一つに、
韓国の国立国楽高校の生徒と、うちの高校の生徒との交流会を企画・運営するのがありました。
外務省はどうやら韓国、中国などの近隣の国々の学生交流を推進しているらしく、
今回はなぜか、うちの学校の音楽生徒との交流を望むということで、
急遽、国際交流会の話が飛び込んできました。


うちの音楽生徒にとっても、韓国の伝統音楽を学ぶ生徒と交流することはとても刺激になるだろうし、
近隣の国々と交流することは、私自身も必要性を感じていたし、
やったことのないことに挑戦するのが大好きなワラワラとしてはとっても楽しそうだと思ったので、
これを引き受けることにしました。


私の担当は最初、2時間程度の交流会のみ、ということだったのが、
あれよあれよという間に、一日に渡る交流会へと話が大きくなり、
午前は学校見学、生徒との昼食会、
午後は音楽生徒との交流会、韓国の学生の伝統音楽の披露演奏会、
筝曲部の演奏披露会、茶道部との交流会、記念撮影、
とざっと8時間に渡る交流会になりました。


私がメインの企画、として深く携わったのが、「音楽生徒との交流会」です。
その様子を少し紹介したいな、と思います。


韓国の生徒は「カヤグム」と「コムング」というお琴に似た楽器を持参してくる、
ということを聞いていたので、
うちの筝曲部の助けも借りて、琴とカヤグムのセッションをイメージして交流会を企画しました。
こちら側は「さくら」を韓国の学生に演奏体験してもらう、ということを企画しました。
逆に、うちに生徒には韓国のカヤグムやコムングを触らせてもらうことをお願いしました。


結論から言うと、交流会は大成功!!
「さくら」は弾きやすいように数字を使った楽譜を用意して、お琴にも数字をふったりしておいたので、
韓国の生徒はどんどん演奏できて、最後には日本の生徒とのアンサンブルを楽しむことができました。
韓国の生徒は急遽アリランを体験させてくれる、ということで、
楽譜を書いてくれ、それを使って日本の生徒にカヤグムなどの楽器を教えてくれました。
こちらはなかなか難しく、全員でアンサンブルするところまでいきませんでしたが、
生徒達は言葉の壁をなんなく乗り越えて、音楽で気持ちが通じ合っている姿が見られました。
お互いに学び、お互いに教えあい、お互いに発見や気づきがあり、
何より本当に楽しかった、と子供たちが口々に言っていたのが印象的でした。
企画した私としては涙がでるほどうれしかった。


音楽を通じて、心が一つになれる瞬間を、
生徒を通じて見ることができました。
これは、本当にうれしかった。
教師冥利につきるな、と思いました。


日本側も韓国側も、一生の思い出になるような体験が出来たのではないかと思っています。
私自身も音楽を通じて、世界の色々な場所で、色々な人たちと心が通じあうことを実感してきて、
それをこれからの未来を作っていく生徒達に体感してもらうお手伝いができるのは、
なんと幸せなことなのだろう、と思います。


子供たちはこういった体験を通して、どんな大人になっていくんだろう。

  JICA横浜「ガーナのわらべうた」のワークショップを行いました


2008年1月12日にJICA横浜でワークショップをやりました。
あいにくのお天気で参加者がとても少なかったのが残念。
でも、親子連れが何グループか来ていて、5歳や6歳の子供たち、
そのお父さんやお母さんと一緒にガーナのわらべうたをやりました。


1回目のワークショップでやったのは「石渡しゲーム」。
「ポリポ」という歌をつけてやったり、5歳の女の子が幼稚園で歌っている歌をつけたりして遊びました。
大人も子供も一緒に遊んだのですが、どちらにとってもとても面白くて、
やっぱりわらべ歌はいいなー、楽しいなー、と再確認させてもらいました。


2回目のワークショップは5歳の女の子や7歳の男の子たちと「お手遊び」をやりました。
「24611」というお手遊びです。
7歳の男の子は本当に真剣にやっていて、子供の集中力ってすごいな、と感心しました。
最後にお母さんと対決して男の子が勝ったんですね。
そのときはものすごい笑顔と誇らしげな顔をしていました。
わらべ歌って、子供たちのほうが覚えが早かったりするので、大人より先に上手になってしまうことも多いんですね。
お父さんやお母さんに勝っちゃう、って子供にとってはものすごいうれしいことなんだろうな。
そんな風に思いました。



今回のように「親子で一緒にわらべうた」という企画は何回かやってきたのですが、
今日は新たな「ガーナのわらべうた」の楽しみ方が発見できた気がしました。


「わらべうた」が本来遊ばれている状態って、「自然発生的な条件の中」で、ですよね。
「なんかして遊ぼうかー」みたいな状況です。
「わらべうたをやって遊ぶので、何時何分に、どこそこに、何歳のひと、○人が集まってください。」
みたいな状況で遊ばれることは決してない、ということです。
だから今回のように誰が何人来るのかわからないし、年齢もわからないし、来た人みんなでなんかやって遊ぼう!!
みたいな状況は、本来のわらべ歌が遊ばれる状況に非常に近い、ってことなんですよね。
その中で、「じゃあ、何して遊ぼうかー!」
というやり方ってとても自然だし、
私はそれってすごくエキサイティングで面白いな、
と今回あらためて感じたわけです。


どんな展開になるのかわからないし、どんな面白いハプニングが起こるかわからないし、
だからこそやっている本人も、参加者もみんな面白い。



私のワークショップはいつもパワーポイントでしっかり作りこんで、
これを何分間の間でやって。。。流れはこうで。。。
とびっちり計画するので、とにかく準備に時間がかかりすぎるという欠点があります。
で、準備したものはいつも一回こっきりで終わり。
だからワークショップをやるとなると、その準備に時間が取られすぎて、なかなか数をこなせない、
という欠点があります。


最近、以前作った資料やパワーポイントを見返してみたのですが、
ものすごくがんばって作っていたんだなー、と自分でも感心しました。
これを一回しか使わないのはもったいない、とあらためて思いました。



ワークショップで話してきたこと、伝えてきたことを、今、文章化しようと思っています。
文章化するということは、自分自身のあいまいな知識や情報ももう一度再確認しなければならないし、
とても勉強になることなので、必要だな、と思ってきました。
今、それを発表できそうなところがあるので、書いてみようと思っています。


とは言っても、締め切りも近し!!
いつもぎりぎり、アフリカンタイムなワラワラにとっては、時間を守る、期日を守る、というのは一苦労なんだなー。
でも、がんばりまーす!!